
不惑は無惑ではない
40歳半ばの教え子が、ワインバーを開店しました。そのお祝いに仲間が集まりました。昔話やら何やら、わいわいガヤガヤと賑やかに盛り上がりました。その最後にお祝いの言葉を頼まれました。
おまえたちも「不惑」だなぁ。頑張ってるようだ。
――もちろんです。
ところで「不惑」の意味、知っているか?
――40歳ってことですよね。
正解。でも惑ってばかりじゃないかい?
――残念ながら、その通りです。
それでいいんだよ。
――えっ? なぜですか?
「不惑」は「無惑」ではない。つまり、惑うことそのものが無くなってしまうことはない。だから、いくつになっても惑ってしまう。けれども40歳くらいになると、それまでしっかり仕事に取り組んでいたならば、惑っても判断し決断できるようになっている。惑うことがなくなることはないけれど、きちんと決断できる。それが、惑わないということだよ。不惑とは惑うことそのものが無くなってしまうということではないんだよ。
いっしょに読んでください。